このページでは日本人にとって未知のスポーツ、クリケットについて簡単に説明します。

クリケットって日本では馴染みが薄いですが、世界的に見たら有名なスポーツなんですよ?

ぜひここでクリケットを知ってくださいね!

 

1. まずはこちらを!

説明に入る前に、まずはこちらの動画をご覧ください!

 

2. 基本的な流れ

コイントスで先攻と後攻を決め、攻撃側(バッティング)と守備側(ボウリング、フィールデイング)に分かれて行います(1チーム11人)。

守備側からボウラー(ピッチャー)がボールをウィケット(フィールド上にある3本の杭)に向かって投げ、攻撃側からバッツマン(バッター)がそのボールを打って得点をとります。

打者が全員アウトになるか20オーバー(1オーバーは6球)投げ終わると攻撃側と守備側を入れ換えます。

両チームとも攻撃、守備をそれぞれ一度し終わった時点で試合が終了し、得点の多い方が勝ちます。

 

図2-1 クリケットのフィールド(直径約120メートル)

クリケットのフィールド

http://www.cricket.or.jp/what_is_cricket/ より転載

図2-2 クリケットの試合の流れ

クリケットの試合の流れ

http://www.cricket.or.jp/what_is_cricket/ より転載

3.バッティング

バッツマンが投球を打った後、二人のバッツマンは2つのウィケットの間を走り2人ともバットか体のどこかがクリース(ウィケットの前にあるライン)を越えるごとに1点(往復で2点)入ります。

この得点をランと呼びます。

バウンダリー(フィールドの境界線)の外にゴロで打つと4点、フライで打つと6点入ります。

ストライカーは360度どの方向にも打ってもよいです。

オーバー(6球)ごとにストライカー(打つ人)とノンストライカー(打たない人)は交代します。

アウトになるとそのバッツマンはチームの別のメンバー(フィールド上にいない)と交代します。10アウトになると攻守は入れ替わります。

 

なおアウトには以下のようなものがあります。

 

ボウルド:ボウラーの投げた投球により直接ウィケットが倒される。

コウト:フライを守備側にキャッチされる。

ランアウト:走っているバッツマンがクリースを越える前に正しくウィケットを倒す。

LBW:バッツマンが足で投球からウィケットを守った場合。

スタンプト:バッツマンがクリースから出ているときに、ウィケット・キーパー(後述)がウィケットを倒す。

 

図3 バッツマン

バッツマン

http://en.wikipedia.org/wiki/Sachin_Tendulkar より転載

4.ボウリングとフィールディング

守備側はボウラー、ウィケット・キーパー(キャッチャー)がそれぞれ1人、フィールダー(野手)が9人に分かれます。

ボウリング

ボウリングとはボウラーが肘を曲げずにウィケットを狙い投球することを指します。

たいてい助走をつけて投げられ、ワンバウンドさせます。

ペースボウリング(速球)とスピンボウリング(変化球)に大別できます。

打者から大きく外れかつ打たれなかった投球はワイド、肘曲げやオーバーステップなどの違反投球はノーボールといい投球数にカウントされず1点が入ります。

1オーバー投げ終わると次のオーバーではボウラーは代わります。

Twenty20ではボウラーは一人4オーバーしか投げてはいけません。

図4-1 ボウリングの流れ

ボーリング

http://www.ryugaku.com.au/contents/counselor/2009/08/ausashes.html より転載

フィールディング

フィールダーは、野球と異なりグローブはつけず、素手捕球します。

キーパーはグローブをつけます。

ストライカーやボウラーの特徴に合わせて、臨機応変に守備位置は変わります。

基本的に守備位置はボウラーもしくはキャプテンが指示します。

主な守備位置としてはスリップ(キーパーのすぐ後ろ。複数置くこともある)などがあります。

図4-2 ウィケット・キーパー

キーパー

http://post.jagran.com/photogallery-WC-India-beat-Bangladesh-1298137119 より転載

 

5.クリケットの特徴

クリケットはその性質から野球と同様のスポーツといえますが、野球にはないクリケット独特の要素もあります。

下記のような例があります。

360度どこにでも打てる

野球でいうファールがクリケットにはありません。そのため、後ろに打つための打ち方も存在します。

“バッター”はアウトになるともうその試合で打つことができない

そもそもクリケットは1イニングしかありません(テストマッチは除く)。

そのため一度アウトになると、もうその人はバッツマンとして試合に出ることができません。

そのためバッツマンはアウトにならないように、ウィケットを守る打ち方(ブロック)する場合もあります。

野球と違い、どんなに強い打者でもひとたびアウトになると打つことはできないので、一回のアウトが大きな意味を持ちます。

ボウリングにおける肘曲げの禁止、ワンバウンド

ボウリングでは肘曲げは禁止されています。

クリケットにおいてスローイング(普通にボールを投げること)とボウリングは明確に区別されてい、ます。

肘を曲げずに投げるとスピードが出ないため、助走とワンバウンドが認められています。

ちなみに、守備の時の返球は普通に投げてよいです。(肘を曲げてよい)

素手での守備

フィールダーはグローブの着用が認められていない。(慣れるまでは痛いですねえ(笑))

ちなみにヘルメットの着用は認められている。

6.よくある質問

ここではよく質問される事柄をまとめてみました。参考になれば嬉しいです!

 

Q1:(クリケットについて)馬にのるやつでしょ?or網がついているやつor不思議の国のアリスに出るやつorハリポタにでるやつ

A1:馬に乗るのはポロで、網がついているのはラクロス、アリスのはクロッケー、ハリポタはクィディッチです。

Q2:競技人口第2位って本当?

A2:本当です。インドなど人口の多い南アジアで盛んなことが要因なようです。

クリケットはイギリスのスポーツで、旧イギリス植民地で盛んです。

クリケットワールドカップはFIFAワールドカップ、夏季オリンピックに次ぐ規模のスポーツイベントだそうです。

Q3:クリケットって試合が数日にもわたるって聞いたんだけど。

A3:形式によります。

大学生が主にやっているのはTwenty20という形式で20オーバー1イニング制です。

試合は3時間弱で終了します。

数日かかるのはテストマッチという形式でオーバー制限なし、2イニング制です。

元々のクリケットはこの形式で、オーバー制限がなく打者がオールアウトになるまで続き、しかもそれを2回繰り返すので、最大5日間かかります。

ほかにワンデイという形式があり、50オーバー1イニング制です。クリケットワールドカップはこの形式で行われます。

 

7.備考

より詳しいルールを知りたい方は下記リンクを参照してくださいね。

http://www.cricket.or.jp/what_is_cricket/Laws.php

8.参考文献

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88

http://www.cricket.or.jp/what_is_cricket/

9. お問い合わせ

クリケットに少しでも興味を持っていただけましたでしょうか?

もしクリケットをやってみたいと思ったら、気軽に以下のフォームから連絡をください!

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